はじめに:荷物の量は「住居の質」を直撃する

前編では引越しの際・引っ越してからやってよかったことを紹介しました。後編では私の失敗談についてです。
40歳で一人暮らしを始めるにあたり、私が直面した最大の壁は「物の多さ」でした。
実務でコスト管理を行う経理マンとして、今回は「荷物量」がどれほどダイレクトに家賃(固定費)に影響を与えるか、という私の痛恨の失敗とそこからの学びを共有します。
【比較】個人負担は月2万円増。それでも手に入れた「駅徒歩8分」の価値

以前は兄弟と家賃10万円の3LDK(2階建て)を折半しており、個人負担は5万円。
今回の一人暮らしでは、家賃は7万円、月2万円増えました。
しかし、この負担増と引き換えに手に入れた大きなメリットがあります。
| 項目 | 以前の住まい(二人暮らし) | 現在の住まい(一人暮らし) |
|---|---|---|
| 間取り | 3LDK(2階建) | 2LDK(40㎡) |
| 駅までの距離 | 自転車10分 | 徒歩8分 |
| 家賃(総額) | 10万円 | 7万円 |
| 個人負担額 | 5万円 | 7万円(2万円アップ) |
| 建物スペック | 軽量鉄骨造 | 築30年以上・木造 |
以前は駅まで自転車で10分。今は徒歩8分。
雨の日の不便さや自転車のメンテナンスから解放された「時間」と「精神的自由」は、40代の私にとって、月2万円を払う価値のある投資でした。
【後悔】もっと断捨離していれば…。「40㎡」という条件が選択肢を奪った

前項で一応メリットは示しましたが、ここからが最大の反省点です。
実は、今の住まい(築30年以上・木造)を選んだのは、「それしか選択肢がなかったから」というのが本音です。
20年近い同居生活で溜め込んだ荷物を収めるには、どうしても「40㎡」という広さが必要でした。しかし、一人暮らしの予算(7万円)で駅近・40㎡を探すと、必然的に「築古・木造」という、本来なら避けたかった条件を飲み込まざるを得ませんでした。
「もし、もっと断捨離をして25㎡で収まる荷物量にできていたら?」
そうすれば、同じ7万円でも、駅近で最新設備の整った鉄筋コンクリートのマンションが選べたはずです。
荷物という「負債」を維持するために、住環境のクオリティを犠牲にする。これは、経理マンとして、そしてFPとして、非常に効率の悪い選択だったと痛感しています。
【未来戦略】5年後のダウンサイズに向けた「戦略的通過点」

この失敗を、ただの「高い勉強代」で終わらせるつもりはありません。 私は今、自分に「5年間の猶予」を課しています。
目標は、この5年の間に荷物を今の半分以下に減らし、次はもっと狭く、その代わりにより質の高い物件へ移ること。
今、築古の木造アパートで暮らす不便さは、過去の自分が断捨離を怠ったことへの「ペナルティ」だと思っています。
この5年間を、心地よい暮らしを再構築するための「修業期間」と定め、現在進行形で断捨離を続けています。5年後の自分が、迷わず「最高の一軒」を選べるように、今は身軽さを追求するのみです。
まとめ:心地よい暮らしは、まず「身軽さ」から
今回の引越しで学んだ教訓は、「物は持っているだけでコスト(家賃・時間・選択肢)を奪う」という事実です。
部屋を広くするために払っている家賃の差額は、言わば「荷物の保管料」。
もしあなたがこれから引越しを考えているなら、まずは徹底的に荷物を減らすことから始めてみてください。それが、結果として最も安く、最も質の高い住まいを手に入れる最短ルートになるはずです。
私も5年後の理想の暮らしに向けて、今日も一つずつ「持ち物」を見直していきます。
前回の記事での事も活かして今度の引越しはより良く立ち回りたいものですね。
~回顧録~(kai-co-log) 