はじめに:約9年5カ月間の旅路の終わりと「決断」の理由
2016年から積み上げた3,421日の記録。人生の節目を共にしたFGOを、2026年の今、引退しました。
2016年9月、私が30代半ばの時に始めた「Fate/Grand Order(FGO)」。
それから今日、2026年2月22日に至るまで、私の通算ログイン日数は3,421日を数えました。

公式HPFate/Grand Order
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
商社での激務に追われた日も、40歳で引越した日も、私のスマホには常にこのゲームがありました。
しかし、40代半ばに差し掛かり人生の優先順位を見つめ直し、私はこの巨大な「積み上げ」を手放すことに決めました。
つまり、私は約9年5ヵ月間守り続けてきた「マスター」の座を降りる決意をしました。
今回は、経理マン・FPとしての視点から、なぜこの3,421日という歴史を「損切り」できたのか、その思考プロセスを共有します。
「9年間の航海日誌:FGOと歩んだ私の30代・40代」
30代半ばから40代半ばまで。キャリアの階段を上る傍らには、いつも「彼ら」の物語がありました。
ここからの内容は、一人のマスターとしての個人的な思い出話です。
3,421日という長い月日の重みを、少しだけ語らせてください。
30代半ば:熱狂と「効率」の始まり
30歳半ばから40歳半ばまでの9年6カ月まで。キャリアの階段を上る傍らには、いつもこの物語がありました。
2016年9月、ネロ祭の喧騒の中で私はカルデアに足を踏み入れました。私は30代半ば。今の会社での仕事にも慣れ、中堅として「もっと上を目指そう」と気持ちが乗っていた頃でした。

一番の思い出は、参加条件が「第1部クリア」だったCCCコラボイベント(深層電能楽士SE.RA.PH)です。配布サーヴァントであるBBを仲間にするため、慌ててメインストーリーを駆け抜けたのは良い思い出です。この頃には戦力もある程度整い、クリスマスなどの「ボックスガチャ」イベントでは、睡眠時間を削って100箱の大台を目指すほど熱中していました。



職場では人の入れ替わりがあり、先輩としての責任や自覚が増していく中、満員電車や帰宅後の「周回」、誰にも邪魔されない自由な息抜きの時間でした。
1.5部から2部へ:苦闘と感動の記憶
1.5部「アガルタの女」では強力なバーサーカー相手に文字通り膝を突き、「英霊剣豪七番勝負」ではサムライスピリッツを彷彿とさせる戦闘開始の演出に、少年のようにワクワクしました。


第2部に入り、「星間都市山脈オリュンポス」や、まさかの3部構成となった「アヴァロン・ル・フェ」は、その圧倒的なボリュームと難易度に圧倒されました。ようやくクリアした時の感動と達成感は、仕事の成功とはまた別の、人生の彩りとなって残っています。


40代:インフラとしてのFGOと「卒業」
40歳を迎え、長年の同居生活を卒業して一人暮らしを始めた時も、スマホの画面を開けばそこには変わらないカルデアがありました。もはやログインは生活の一部、私という人間の「インフラ」となっていたのです。
最新の「奏章」では、「イド」ではまさかの学園イベント、そしてホラー感ある演出は今でも記憶に新しいです。

「トリニティメタトロニオス」では正直お荷物感があったマシュが大幅な再成長(と、経理的には見過ごせないコストの大幅増!)をして帰ってくるなど、驚きと喜びの連続でした。

そして、2025年12月また一つの物語(第2部)が感動のフィナーレを迎えました。

実は、リアルタイムではクリアしておらず、1月の年始休み、成人の日の3連休でストーリーを進めようやくクリアしました。
結びに代えて
3,421日。それは単なるスマホゲームの記録ではなく、私の30代から40代にかけての社会人生活「中盤戦」そのものでした。
もし、この後に述べる「リアルでの特異点」がなかったら、私は今もまだマスターを続けていたでしょう。それほどまでに、この9年半は私にとってかけがえのない時間だったのです。
アフターストーリーはまだ続いていますが、自分はマスターとしての任務をここで卒業します。

※画像引用元:AppMedia FGO攻略Wiki
©TYPE-MOON / FGO PROJECT
(筆者アンインストール済みのため、当時のイベントの振り返りとして引用しております)
引退を決めた「3つの特異点」
完璧だった記録の途絶と物語の終焉、そして「新しい自分」への投資が重なりました。
1. 物理的な断絶が「執着」を剥がした
最大のきっかけは、以前の記事「スマホ紛失事件」でお伝えした、ゴルフ場でのトラブルでした。
それまで「通算=連続」という完璧な数字を積み上げてきた記録が、物理的な要因で強制終了。当時は絶望しましたが、同時に「数字を維持するためだけにプレイしていた自分」を客観視し、執着から解放されるきっかけとなりました。
2. 「第2部完結」という、マスターとしての引き際
2025年12月、長らく続いたメインストーリー第2部が大きな区切りを迎えました。
2026年現在も物語は続いていますが、私の中では「物語を最後まで見届けた」という満足感が得られました。これ以上、惰性で続けるよりも、最高の思い出としてクローズする道を選びました。
3. リソースの限界:ブログ、スト6、そしてウォーキングの両立
これが決定打でした。1月から始めた「5kg減量」のための帰宅時1〜2駅ウォーキング。
当然、歩行中にスマホは操作しませんが、ウォーキングに時間を割く分、帰宅後の可処分時間は減少します。
これまでは「ウォーキング・ブログ・FGO・スト6」のすべてを回そうとしていましたが、1ヶ月半ほど並行してみて気づきました。「このままでは、どれも中途半端になる」と。 ブログの更新頻度や、スト6の練習の質、そして何より自分自身の休息。これらを維持するために、時間の最適化の中でFGOを切り離すという「戦略的撤退」を選びました。
経理マンが解説する「サンクコスト」の罠と抜け出し方
過去のコスト(課金・時間)は回収不能。見るべきは「これからの1時間」の価値です。
「なぜ、もっと早く辞めなかったのか?」という声も聞こえてきそうです。
しかし、私にとってこれまでの時間は、仕事のストレスを癒やし、教養を得るための「健全な消費」でした。
問題は、環境が変わっても過去のコスト(サンクコスト)に縛られ、未来のチャンスを逃すことです。
- サンクコスト: すでに投入済みで、回収できない費用(9年間の課金やプレイ時間)。
- 機会費用: FGOを辞めることで得られる「新しい時間」で生み出せる価値。
FPとして今の自分を分析した結果、過去の「ログイン日数」という評価額が下がった資産を守るより、それを切り捨てて「健康」という成長株に全振りする方が合理的だと判断しました。
【比較表】FGO継続 vs 2026年の優先投資(ウォーキング・ブログ・スト6)
40代の資産配分として、どちらが「心地よい暮らし」に直結するかを可視化しました。
| 項目 | FGO(これまでの習慣) | ウォーキング・ブログ・スト6 |
|---|---|---|
| 主な資産 | ゲーム内の記録 | 健康な体・発信力・技術向上 |
| リソース消費 | 1日約1時間(帰宅後) | 1日約1時間(帰宅時・帰宅後) |
| 期待リターン | ストーリーの感動 | 5kg減量・副業基盤・趣味の充実 |
| 現状の評価 | 維持コスト過多(赤字) | 成長株(積極投資すべき) |
【実証結果】並行期間(1/5〜2/22)で見えた光と影
1月5日から今日までの約1ヶ月半、ウォーキングとFGOを並行して気づいたことがあります。
減量は順調。しかし、リソースの「限界」が今回の引退を後押ししました。
- 光: 体重はすでにマイナス1.5kg。歩く習慣は確実に成果を出している。
- 影: 2月に入りブログの更新頻度を上げたことで、FGOの周回が「義務」に感じられ、睡眠不足に。
「このままではブログもスト6も中途半端になる」という危機感が、3,421日の重みを上回りました。この1ヶ月半の葛藤があったからこそ、迷いなく引退のボタンを押すことができました。
まとめ:手放した3,421日の先に、新しい1日が始まる
何かを辞めることは、新しい挑戦のための「リソース」を確保する前向きな戦略です。
3,421日間、私を楽しませてくれたFGOには心から感謝しています。
しかし、40代という限られた時間を最大限に活かすためには、定期的な「時間の棚卸し」が必要です。
もし、あなたも「昔からの習慣だから」という理由だけで続けていることがあれば、一度その時間を「サンクコスト」として切り離し、天秤にかけてみてください。
手放した空白には、必ず新しい、もっとワクワクする目標が入ってきます。
私は明日もまた、軽やかな足取りで2駅分歩いてきます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
~回顧録~(kai-co-log) 
