ヨドバシで5,000ポイント失効した私がポイントカードを絞った理由

ポイントを無駄にしない一番の方法は、貯め方の工夫ではなく「管理するポイントカードの数を減らすこと」です。

世の中には「還元率○%でお得に貯める」という情報があふれています。でも、この記事でお伝えするのはその逆です。

私は数年前、ヨドバシカメラのポイントを約5,000ポイント、まるごと失効させました。5,000円分の割引券を、一度も使わずにゴミ箱に捨てたのと同じことです。

この失敗をきっかけに、私はポイントの貯め方を考えるのをやめて、「失わない仕組み」を作ることにしました。結論はシンプルで、管理するポイントカードを絞り込み、残したものは毎月必ず使う仕組みにする。それだけです。

この記事では、失効の体験談と、それ以来ずっと続けている「選択と集約」の3つのルールをご紹介します。

コロナ禍で外出できなかったあの時期、ヨドバシの約5,000ポイントが消えた

ポイント失効は「ズボラな人」だけの話ではなく、生活パターンが変わっただけで誰にでも起こります。

5〜6年前、コロナ禍で外出を控える生活が続いていた時期のことです。

当時の私は、家電を買うとき、ビックカメラ・ヨドバシカメラ・ヤマダ電機を、その時々の価格や品揃えで使い分けていました。ポイントは3社に分散しますが、それでも2年以内にはどこかしらの店に行っていたので、失効せずに済んでいた——というのが実情です。ヨドバシのポイントも、そうして気づけば約5,000ポイント貯まっていました。

ところが、コロナ禍で外出を控える生活になってから、実店舗に行く機会が激減しました。ネットの買い物はもともとAmazonや楽天市場を使っていたこともあり、ヨドバシとの接点はそこで完全に途切れました。

もう一つの要因は、当時は物理のポイントカードをメインに使っていたことです。物理カードは、レジで出す瞬間以外に残高が目に入りません。Webサイトにアクセスすれば確認はできるのですが、ヨドバシを通販サイトとして使う習慣がなかった私には、わざわざ残高を見に行く機会がなかったのです。

ヨドバシカメラのゴールドポイントの有効期限は、公式サイトにこう書かれています。

最後にゴールドポイントカードを利用してお買い物をされた日から、2年間まったくご利用がない場合は、累積のゴールドポイントは失効となります

「最後の利用から2年」。逆に言えば、2年間ヨドバシで買い物をしなければ、それまで何年かけて貯めたポイントもゼロになるということです。

気づいたときには、あとの祭りでした。残高はゼロ。約5,000円分の価値が、通知もないまま静かに消えていました。

ここで強調したいのは、私が特別ずぼらだったわけではない、ということです。「生活パターンが変わって、その店に行かなくなった」「残高が目に入らない持ち方をしていた」——この2つが重なるだけで、ポイント失効は誰にでも起こります。コロナ禍のような社会全体の変化だけでなく、転勤、引っ越し、在宅勤務への切り替え、家族構成の変化。きっかけはいくらでもあります。

教訓:ポイントは資産ではなく「期限付きの割引券」

ポイントは貯めても増えない上に、放っておくと消える。「貯めること」自体が目的になると、失効リスクだけが積み上がっていきます。

この失敗から得た教訓は、ポイントの捉え方そのものを変えることでした。

ポイントを「お金のようなもの」「ちょっとした資産」と捉えていると、自然と貯めたくなります。残高が増えると嬉しいし、使うのがもったいなくなる。私もそうでした。

でも実態は違います。ポイントの正体は「有効期限付きの割引券」です。

現金とポイントを比べてみると、その差は明らかです。

  • 現金:持っていても減らない。どこでも使える
  • ポイント:使える場所が限られ、期限が来れば消える。寝かせても1円も増えない

つまり、ポイントは持てば持つほど「失効リスク」だけが積み上がっていく性質のものです。5,000ポイント貯めた私が手にしていたのは、5,000円分の資産ではなく、「2年以内に使わないと消える割引券の束」だったわけです。

だとすれば、やるべきことは明確です。貯めずに、さっさと使う。そして、期限を気にしなければいけないポイントカードの数自体を減らす。

なお、比較的失効しにくいとされる楽天ポイントでも、通常ポイントの有効期限は公式ヘルプによると「最後にポイントを獲得した月を含めた1年間」です。獲得のたびに期限が延長される仕組みなので日常的に使っていればまず失効しませんが、「使わなくなった経済圏のポイント」から消えていく構造は、どこも同じです。

失効させないための「選択と集約」3つのルール

ルールは「むやみに作らない・実店舗はビックカメラ・ネットは楽天市場」の3つ。残したカードは毎月使う仕組みにします。

失効事件のあと、私は自分なりのルールを決めました。名付けるなら「選択と集約」です。以来ずっと続けていますが、ポイントを失効させたことは一度もありません。

ルール1:有効期限のあるポイントカードはむやみに作らない。作るなら「使う目的」を決める

「いつか使う」のいつかは来ません。目的なく作らない、作ったら貯めずにすぐ使うのが第一歩です。

レジで「ポイントカードお作りしますか?」と聞かれても、基本は断ります。カードやアプリが1枚増えるということは、管理しなければいけない有効期限が1つ増えるということだからです。

たまにしか行かない店のポイントカードは、還元率がどれだけ良くても作りません。次に来店するのが2年後なら、そのポイントは高確率で失効するからです。

とはいえ、私も期限付きのポイントカードをゼロにしているわけではありません。今残しているのは、スーツ量販店のAOKIと、昼食を買うスーパー・ライフのLaCuCaくらいです。

AOKIは、以前は洋服の青山と2店舗を使い分けていましたが、AOKIの個別株を保有していて株主優待が受けられることから、青山のカードを解約してAOKIに集約しました。スーツの購入先を1社に絞ったことで、ポイントも優待も無駄なく使い切れています。LaCuCaは、昼食の購入で割引クーポンを使うのが目的です。

どちらも「残す理由」がはっきりしているから持っている、という位置づけです。そして、すべてスマホアプリで登録し、財布には1枚も入れていません。

アプリ管理にこだわるのは、財布を軽くするためだけではありません。アプリなら開いた瞬間に残高と期限が目に入るからです。物理カードだけで持っていた頃のヨドバシポイントは、残高が見えないまま静かに消えていきました。見えないポイントは、管理できません。

ポイントを貯めるためではなく、使う場面と目的が明確だから持つ。同じ用途の店が2つあるなら、理由のある1つに寄せる。「目的なく作らない。作るなら使い道を決める」——これがルール1の本質です。

ルール2:実店舗の家電はビックカメラに一本化し、毎月使う仕組みにする

「どっちの量販店でも買う」が失効の温床。クレジットカードを持っている側に寄せて、利用を絶やさないことです。

前述の通り、当時の私は家電の購入先をビックカメラ・ヨドバシ・ヤマダ電機と、その時々で使い分けていました。平時はそれでも2年以内にどこかの店には行くので、失効はしません。だからこそ、この分散の危うさには気づきにくいのです。生活が変わって来店頻度が落ちた瞬間、3社に散らばったポイントが同時に失効リスクにさらされる——ヨドバシの5,000ポイントは、その構造が表面化した結果でした。

そこで、実店舗での家電購入はビックカメラに一本化しました。理由は単純で、ビックSuicaカードを持っているからです。ヨドバシのクレジットカードを持っている方なら、逆にヨドバシに寄せればいい話で、要は「クレジットカードを持っている側に集約する」のが原則です。

さらに、ビックSuicaカードは毎月必ず利用が発生するように仕組み化しています。カードを使えば有効期限は自動的に更新され続けるので、意思の力に頼らず、仕組みの上で失効リスクを事実上ゼロにできています。

一本化のメリットは還元率云々ではなく、利用頻度が上がることで、有効期限が自然に更新され続けることにあります。ポイントの管理を「意識してがんばる」のではなく、生活動線の中で勝手に回る状態にする。これが集約の本質だと思っています。

ルール3:ネット通販は楽天市場に集約

楽天カード×楽天市場なら、通常ポイントは使っている限り実質失効しません。

ネット通販は、楽天カードを持っていることもあり、基本的に楽天市場に集約しています。こちらも毎月必ず利用が発生する形に仕組み化しているため、有効期限を意識することはありません。

先ほど触れた通り、楽天の通常ポイントは「最後に獲得した月を含めて1年」が期限ですが、新たにポイントを獲得するたびに延長されます。つまり、日常の買い物を楽天市場に寄せておけば、通常ポイントの期限管理は事実上不要になります。

注意が必要なのは、キャンペーンなどで付与される期間限定ポイントです。こちらは獲得による延長がなく、数週間〜1ヶ月程度で失効するものも多いため、「気づいたら使う」ではなく「付与されたら使い道を決める」を意識しています。私の場合は、楽天モバイルの利用料金の支払いに充てるのがメインで、それでも余る月は日用品や食料品の購入で使い切るのが定番です。

3つのルールを整理すると、こうなります。

ルール内容狙い
1. むやみに作らない期限付きのカードは目的なく作らない。作ったら貯めずに使う管理対象を増やさない
2. 実店舗の集約家電はビックカメラ(ビックSuicaカード)に一本化し、毎月使う利用頻度を上げて期限を自然更新
3. ネットの集約通販は楽天市場(楽天カード)に集約し、毎月使う通常ポイントを実質無期限化

補足:現在の私のカードとポイントの全体像

クレジットカード3枚と、それに付随するポイントだけ。この範囲なら意識しなくても管理が回ります。

参考までに、現在の私の陣容を挙げておきます。

  • クレジットカード:楽天カード/ビックSuicaカード/三井住友カード(Olive)の3枚
  • ポイント:上記3枚に付随する楽天ポイント・ビックポイント・JRE POINT・Vポイントと、WAON POINT
  • Vポイントは、ある程度貯まったらWAON POINTに交換して、ウエルシアのお客様感謝デー(いわゆるウエル活)で使い切ります
  • 期限付きのポイントカードは、前述のAOKIとLaCuCaのみ(すべてアプリ管理)

Oliveは、三井住友銀行の定額自動送金・定額自動入金の仕組みを使うために契約したもので、特典は毎月200ポイントの付与を選択し、これもWAON POINT経由でウエル活に回しています。この銀行間の資金移動の仕組み化は、それだけで1本の記事になるボリュームなので、改めて別の記事で詳しく書く予定です。

新しく増やしたのはOliveだけで、それも「ポイントを貯めるため」ではなく「資金移動の仕組みのため」。ポイントはあくまで副産物として、出口(ウエル活)まで決めてから受け取る。この順番を守っている限り、失効の心配はありません。

まとめ:管理する対象を減らすことが、一番ポイントを無駄にしない

還元率の最大化より、失効ゼロ。「使い切れる仕組み」を作った人が一番得をします。

最後に、この記事の内容を整理します。

  • ヨドバシのポイントは「最後の利用から2年」で失効する。コロナ禍のように生活パターンが変わるだけで、誰にでも失効は起こる
  • 複数店舗への分散は、平時には問題が見えない。生活が変わった瞬間、散らばったポイントが一斉に失効リスクにさらされる
  • 残高が目に入らない物理カード運用も失効の温床。ポイントカードはアプリで持つ
  • ポイントは資産ではなく「期限付きの割引券」。貯めること自体が目的になると、失効リスクだけが積み上がっていく
  • 対策は「選択と集約」の3つのルール

– 有効期限のあるポイントカードは、目的なく作らない。作ったら貯めずに使う

– 実店舗の家電はビックカメラに一本化し、毎月使う仕組みにする

– ネット通販は楽天市場に集約する

  • 管理するカードを絞り、毎月必ず使う仕組みまで作れば、意識しなくても失効しなくなる

ポイ活の情報を追いかけていると、「あと0.5%お得に貯める方法」に目が行きがちです。でも、コツコツ積み上げた0.5%の差は、一度の失効で簡単に吹き飛んでしまいます。私はそれを、5,000ポイントと引き換えに学びました。

貯め方を工夫する前に、まず「失わない仕組み」を作る。そのためには、管理する対象を減らすのが一番です。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


なお、こうして使い切れずに貯まっていくポイントの「出口」については、ポイント運用より日常消費に充てて現金を浮かせる方が合理的だと考えています。Vポイント→WAON POINTのウエル活の詳細も含めて、こちらの記事で解説しています。

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