ラクマで売れた7点、全部が海外向け購入代行でした|出品者の実感

ラクマで商品が売れたとき、購入者のニックネームの横に見慣れないマークが付いていて、「これは何だろう」と思ったことはないでしょうか。

私の場合、それはラクマ公認購入代行の業者さんでした。海外に住んでいる人の代わりに、日本国内の代行会社が購入してくれる公式の仕組みです。

2ヶ月やってみて、ラクマで売れた7点が、1点残らずこの購入代行だったことがはっきりしました。一般の方からの購入は、いまのところゼロです。売れているので困っているわけではないのですが、「自分の商品を実際に買っているのは誰なのか」がわかると、値付けや売り場の選び方の前提が変わってきます。

この記事は、その仕組みの説明と、7点分の実績から私が感じたことの記録です。

この記事でわかること

– ラクマ公認購入代行とはどんな仕組みか(出品者側から見た流れ)

– 買い手が代行会社だと、「いいね」や値下げの意味がどう変わるか

– 2ヶ月・7点の実績から私が立てた仮説と、9月に試すこと

1. ラクマで売れた7点、購入者は全員が同じ種類の相手でした

2026年7月と8月にラクマで売れたフィギュア類7点は、すべてラクマ公認購入代行の業者さんが購入者でした。一般の方からの購入は1件もありません。

まず実績から出します。売れたのは、10年以上前のクレーンゲームのプライズ品(未開封・自宅保管)が中心です。

商品売価購入者
7月初音ミク プレミアムフィギュア ※箱傷み1,900円公認購入代行
7月初音ミク プレミアムフィギュア Angel Breeze3,900円公認購入代行
7月巡音ルカ プレミアムフィギュア3,900円公認購入代行
7月初音ミク 小物入れ付きオルゴール ゆめゆめ1,600円公認購入代行
8月初音ミク Project DIVA f プレミアムフィギュア5,500円公認購入代行
8月エヴァンゲリオン UCC缶コーヒーフィギュア 全3種3,600円公認購入代行
8月初音ミク Project DIVA X HD SPMフィギュア4,400円公認購入代行
合計7点24,800円7点すべて

1,600円から5,500円まで、価格帯はばらけています。それでも購入者の種類は一貫していました。

ただし商品のほうは偏っています。7点のうち6点がボーカロイド(初音ミク・巡音ルカ)のフィギュアやグッズで、残る1点がエヴァンゲリオンの缶コーヒーフィギュアです。ですから「価格帯に関係なく代行が買っている」とは言えても、「ジャンルに関係なく」とは言えません。この偏りは、セクション4で仮説を立てるときにも効いてきます。

対照的だったのが、同じ時期にメルカリで売れたWi-Fiルーター(2,400円)です。あとから軽くプロフィールを確認したところ、公認購入代行の表示はありませんでした。よくご利用されている方のようで、売れたのは出品から3日、値下げ交渉もなしでした。

1点対7点なので、これだけで「メルカリは一般、ラクマは代行」と結論づけるつもりはありません。ただ、同じ2ヶ月に同じ人が両方に出品して、こういう分かれ方をしたという事実は、記録しておく価値があると思っています。

2. ラクマ公認購入代行とは——出品者から見た仕組み

海外在住の人の代わりに、提携している代行会社が購入してくれる公式の仕組みです。出品者は普段どおりに発送するだけで、海外発送の手続きは発生しません。

ラクマ公式ガイドの説明を、出品者の立場から要点だけ整理します(ラクマ公認 購入代行サービスとは|ラクマ公式ガイド)。

  • 購入するのは代行会社——海外在住の顧客に代わって、ラクマ公認の代行各社が商品を購入します
  • 海外発送の手続きは発生しない——公式ガイドには「日本国内の倉庫へ発送するのみで取引完了」とあります。ただし、かんたんラクマパックは匿名配送なので、出品者側に届け先の住所は表示されません。実際にどこへ届いたのかは、こちらからは確認できません
  • 手数料と送料は通常どおり——かんたんラクマパックを使う場合も、いつもと同じように売上から差し引かれます
  • 海外の購入者と直接やり取りはしない——窓口はあくまで代行会社です
  • 受取評価が遅くなることがある——代行会社は国内で大量の商品を扱うため、1週間程度かかる場合があると明記されています
  • 見分け方——購入者のニックネームに楽天ラクマ公式マークが表示されます。取引画面かプロフィール画面で確認できます

提携している代行サービスは、公式ガイドの掲載時点で20社以上あります(ANYBUY、Buyee、FROM JAPAN、Rakutao、ZENMARKET など)。2021年から段階的に増えてきたもので、社数や顔ぶれは変わる可能性があるので、最新は公式ガイドでご確認ください(ラクマplus)。

実際に取引してみた感想としては、通常の取引と何も変わりません。梱包もコンビニ持ち込みも、いつもどおりです。匿名配送なので届け先まではわかりませんが、手間が増えることも、追加の費用がかかることもありませんでした。

公式ガイドには、代行会社は国内で多数の商品を扱うため受取評価に1週間程度かかる場合があると注意書きがあります。ただ、私が取引した7件については、評価が遅いと感じたことは一度もありませんでした。あくまで「そういう場合もある」という程度に頭の片隅に置いておけば十分だと思います。

3. 買い手が代行だと、売り方の前提が変わります

「いいね」を集める、値下げ通知を届かせる、還元をかける——個人の購入者を想定した施策は、相手が代行会社だと届き方が変わります。実際に空振りしました。

これが私にとって一番大きな気づきでした。

⑤実践編で、売れ残りへの対策としてこう考えていました。フリマアプリでは値下げをすると「いいね」した人に通知が届き、迷っている人の背中を押してくれる。だから「いいね」が0だと値下げの効果が薄い——と。

この考え方は、購入者が「気になる商品をいいねして、通知を待っている個人」であることを前提にしています。

ところが、私の商品を実際に買っているのは代行会社でした。海外の顧客からの依頼を受けて動く相手が、私の商品をいいねして値下げ通知を待っている、というのは考えにくい話です。

そう考えると、うまくいかなかった施策の説明がつきます。

  • スーパー還元10%は空振りでした。7月後半に1週間、出品者が費用を負担して購入者に楽天キャッシュを還元する設定をかけましたが、期間中の販売にはつながりませんでした。仕組みを確認すると、還元される楽天キャッシュを受け取るのは購入した楽天IDの持ち主、つまり代行会社です(ラクマ公式ガイド)。海外の最終購入者が見ているのは代行サイトの価格なので、そこに還元は反映されません。代行会社にとっては仕入れが実質安くなるので価値がゼロなわけではありませんが、注文を出すかどうかを決めているのは海外の顧客のほうです。還元で背中を押したい相手に、還元が届いていなかったことになります
  • 一方で、値下げそのものは効きました。エヴァの缶コーヒーフィギュアは3,900円で1ヶ月以上動かず、3,600円(7.7%下げ)にしたところ売れました。「いいね」は付いていなかったので、届いたのは通知ではなく、検索結果に並んだときの価格そのものだったのだと思います。もっとも、ちょうどその時期に海外から注文が入っただけ、という可能性も残ります

つまり、「通知で背中を押す」施策は効かず、「価格を下げて検索結果での見え方を変える」施策は効いた。この差は、買い手の正体である程度説明がつきます。

ただし、スーパー還元を試したのは1週間だけです。これだけで「代行会社が相手なら還元は効かない」と決めつけるつもりはありません。あくまで、私の1回の試行ではこうだった、という話です。

念のため書いておくと、代行会社が買ってくれること自体は、まったく悪い話ではありません。売れなければ0円だったものが現金になっているわけですし、取引もスムーズです。ただ、施策を打つ相手を間違えると、費用と手間だけがかかるというのが、実際に還元をかけて空振りした人間の実感です。

4. 私の解釈:ラクマにフィギュアの一般購入層が薄いのでは

7点続けて代行だったということは、ラクマではフィギュアを探している一般の方がそもそも少ないのではないか——というのが、現時点での私の仮説です。断定はできません。

ここから先は、7点という限られた実績からの推測です。

売れた7点のうち6点は、10年以上前のボーカロイド関連のプライズ品でした。ラクマにこの手のフィギュアを探している一般の方が一定数いるなら、7点のうち1点くらいは個人の購入者がいてもよさそうなものです。それがゼロだった。

一方で、海外にはボーカロイドのプライズ品を欲しがる人が確実にいて、その需要を代行会社が拾っている。ラクマにおけるこのジャンルの需要は、国内の個人より海外経由のほうが厚いのではないかというのが、いまのところの読みです。

もちろん、別の説明もできます。

  • 単に出品数が少ないだけ——私の出品は累計19点で、そのうちラクマは18点。母数が小さすぎて、たまたま代行が続いた可能性は否定できません
  • 値付けの問題——相場基準で付けているので、国内の個人にとっては「あと少し安ければ」という水準なのかもしれません
  • ジャンルが偏っている——7点のうち6点がボーカロイド関連です。ラクマ全体の傾向ではなく、ボカロのプライズ品という狭いジャンルの話である可能性が高いです。むしろ、この偏り自体が「代行が買っている」の理由かもしれません

なので、「ラクマは代行しか買わない」といった話ではまったくありません。私が扱っている商材について、ラクマではこういう売れ方をしている、という以上のことは言えないというのが正直なところです。

ただ、この仮説が正しいかどうかは、試せば確かめられます。

5. だから9月はメルカリへ移します

同じ商品を、そのままメルカリへ移して出し直します。そこでも代行ばかりなら商材の問題、一般の方が買うなら売り場の問題だと切り分けられます。

手元には11点の在庫が残っています。⑤実践編で「売れ残りはメルカリへ移す」と書きながら、帰省と仕事の繁忙で8月には1点も移せませんでした。9月はこれを実行します。

同じ商品を、価格もほぼ変えずに、売り場だけ変える。結果は3つに分かれるはずです。

9月の実験と、結果の読み方

1. メルカリでは一般の方が買った→ 売り場の問題。ラクマにこのジャンルの一般購入層が薄いという仮説を支持します

2. メルカリでも代行ばかり→ 商材の問題。このジャンルの国内需要が細っているということ

3. メルカリでも売れない→ 値付けの問題。相場基準そのものを見直す必要があります

どれになっても、次の手が決まるので無駄にはなりません。個人的には1を予想していますが、外れたときのほうが記事としては面白くなる気がしています。

なお、メルカリも越境ECのBuyeeと業務提携していて、世界100以上の国・地域から購入できるようになっています(メルカリびより)。「メルカリなら一般の方だけ」ということはないはずなので、そのあたりも含めて実際に出してみて確かめます。

6. まとめ:買い手を知ると、打つ手が変わります

ラクマで売れた7点はすべて公認購入代行でした。取引自体は普通ですが、「誰が買っているか」を知らないと、効かない施策に費用と手間をかけることになります。

要点をまとめます。

  • 2ヶ月でラクマで売れた7点(合計24,800円)は、全点が公認購入代行の購入でした。一般の方からの購入はゼロです
  • ラクマ公認購入代行は、海外在住者に代わって提携20社以上が購入する公式の仕組み。海外発送の手続きは発生せず、手数料・送料も通常どおりです
  • 公式ガイドには受取評価に1週間程度かかる場合があると書かれていますが、私の7件では遅いと感じたことはありませんでした
  • 買い手が代行だと、「いいね」への値下げ通知や楽天キャッシュの還元といった、個人向けの施策は届きにくい。実際にスーパー還元10%は空振りしました(還元を受け取るのは代行会社で、注文を決める海外の顧客には届きません)
  • 効いたのは価格そのものでした。7.7%の値下げで、いいね0の商品が売れています
  • 「ラクマにこのジャンルの一般購入層が薄いのでは」というのは、7点からの仮説にすぎません。しかもその7点のうち6点はボーカロイド関連という偏りもあります。9月に同じ商品をメルカリへ移して確かめます

フリマアプリの解説記事は手数料や送料の比較が中心になりがちですが、2ヶ月やってみて一番効いた情報は、「自分の商品を買っているのが誰なのか」でした。購入者の欄に見慣れないマークが付いていたら、一度確認してみることをおすすめします。売り方を考える材料になります。

売価・手数料・送料・手取りの全記録は実績一覧にまとめています。9月にメルカリへ移した結果も、そちらでご確認いただけます。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。


不用品販売シリーズ

※本記事の売却実績は個人の記録です。購入代行サービスの提携社数や条件は変更される場合があります。最新の情報はラクマ公式ガイドをご確認ください(2026年9月6日確認)。

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